〜ネギを背負った鴨とタコのブログ〜

衝動買いしてしまった写真機材についての購入経緯及び有用性の検証と考察、並びに日々の戯言などなど

L Mount Lens / L マウントレンズ

Summar 5 cm

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Summitar 5 cm

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Leica Ⅲを使うようになって、光のあたり方とか飛んでくる方向とかを今更ながら気にするようになった。適当に撮るとフレアやゴーストが派手に出現するからだ。

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フレアもゴーストも嫌いじゃない。

ただ、SummarとSmmitarのそれは想像を超えていた。

いや、レンズコーティングの意味や光線の向き、加減の大切さを思い知らされた。

 

手元にある2本のLマウントレンズ、シリアルナンバーが正しければ戦前に製造されたもの。

人間でいえば84歳と76歳。ちなみにカメラは83歳。そりゃぁ、無傷なわけないだろう。もちろんコーディングはされていない。レンズの内部の細かなチリとか、レンズやカメラのボディの傷だとか、もう気にならない(笑)。

縁あって、僕の手元に今あるこの二つのレンズが、どのような歴史を背負ってきて、それで今だに現役である、ということが大事なんだろうなぁ。

 

Summar f2

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Summitar f2

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Summar f3.2

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Summitar f3.2

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そもそも製造されてから75年以上経っているレンズに対して、あーだこーだ言うのは野暮だろう(笑)

 

Summar 5 cm

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Summitar 5 cm

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日本の僕の手元に来るまで、どこで何を撮してきたのだろうか。きっと数々の修羅場もくぐり抜けてきたのだろうな、と思うと敬意を抱かざるを得ない。

 

 

Rolleiflex 3.5 T

なぜ今二眼?どうしてローライ?そもそも必要なの?

私にもよくわかりません、、、

 

Rolleiflex T

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 Tessar 75mm F3.5のレンズが付いています。見た目も軽やかなグレーの貼革です。

 

Planar のF2.8だなどうせ買うなら、なんて勝手に思い込んでいたのですが。手に取ると予想以上に重い、、、しかも結構いいお値段で、もはやRolleiとは縁がないのかなぁと思っていた矢先、地元のカメラ屋さんの店頭にひっそりとご鎮座されてました。

”これ以上フィルムカメラ買ってどうする!”という自問自答を繰り返すこと約3ヶ月、「レンズ固定だから、買ってもレンズが増えることはない。問題なし!」という悟りの境地に至りました、、、

 

いやぁ、メッチャ楽しいのですが、持ち出すの  ♪

威圧感は全くなし!存在感はぼちぼちあり。

で、何が便利かというと裏面の「シーン別 図入り露出用LV早見表(!)」これ、とってもわかりやすい。iphoneの露出計アプリ使う必要ない!

特に影の長さと濃さでマイナス幾つ、というのがわかりやすいかと。

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私の基本形は、その昔富士フィルムの箱に記載されていた「晴れた日中、ISO100、F8で1/250=LV14」。いわゆる適正露出がわからなくなったときは一旦基本形に戻ってから「日陰だからマイナス1〜2、あっ今日は400入れてるからプラス2、でもってもう一絞りしたいから、、、」となってしまうのです。でもこれからは、ローライ持ち出してるときは素直に早見表見ればええやん。

ここまで書いといて、ふと今気がつきました。「この表、富士フィルム基準より1段オーバーなんちゃうかな??」

真ん中の晴れた日中ASA(古っ!)200で14、つまりF8で1/250、と記載されています。富士だとASA=ISO=200ならLV15、つまりF8で1/500。まぁリバーサル使うときに気をつければいいかな。

まずは無理やりテストと称して撮ってみました。

(Fuji ACROS@100、ミクロファイン4倍希釈で1時間程度の静止現像です。未現像フィルム、ちょっとため込んでたとはいえ紫陽花の季節だったんですね、、、)

 

ACROS F4 1/30

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ACROS F5.6 1/15

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ACROS F8 1/8

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どうしてなかなか、いいんじゃぁないですか!

製造から半世紀経っているカメラとは思えないほどクリアーな感じです!

もっとゆるく柔らかくなるかなぁと思っていたのですがそこはTessar、ピントが合ったところはシャープですね。ピント面以外がテキトーになるあたりもかつて使っていたTessar 45/2.8に通じるような気がします。

 

Rollei CR200 をRolleiflex で使って見る

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 う〜ん、このフィルム難しいなぁ、イエロー強いし。

 

500C/Mと合わせ中判が2台になってしまいました。どうやって使いこなせば良いのやら、、、しかしキャラが異なりすぎますねこの2台。特にシャッター音、"シュボッ!” に対して”......”、いや何も聞こえないんですけど。

75mmという画角も、思った以上に広くて良いかもです。まさにお散歩カメラとして重宝しそう。ということで2台連れ出しました。いや重かった、、、

 

Tessar 3.5/75 f4 1/250 Acros                           

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Planar 2.8/80 CF f4 1/250 Acros

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前回と露出条件が若干異なりますが  こちらも同じ場所で撮ってみました。

Planar 2.8/80 CF f8 1/15 Acros 

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いやいやいや、流石Planar、、、

 

 

 

Birth year Leica

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。

 

紀貫之土佐日記である。貫之先生は仮名で日記を書いてみたかった。いや、すでに書いていたのだが仮名で書いてるよ!となかなか言い出せなかったんだろうな。

私も今更、実はライカ使ってみたいのですが、とはなかなかいい出せませんから、、、

 

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昭和10年製Leica Ⅲと昭和17年製Summitar 5cm f2

 

今まで敢えて見ないふりをしてきたのだ。手を出すにはそれなりの理由が必要であった。そうだ、両親の生まれた年のカメラとレンズで写真を撮ってあげなきゃ!健在なうちに!早く買わなきゃ!でもどうやって?

 

銀座の某店へ。意味もなく店内を軽く一周流してから、今まで素通りしていたライカのショーケースへ向かう。この日のためにネットと本で勉強してきた”バルナックライカ”が、思ったより少ない数だが陳列されていた。親切なことに製造年も値札に記載されている。目当ての1935年のⅢaは残念ながらなかったが、カッコええなぁと思った1934年製の黒のDⅡと、とても綺麗な1950年代製のⅢfを触らせてもらうことにした。恐る恐る店員さんを呼ぶ。それでもって気づく、

「ⅡとかⅢってなんて発音したらええんねん?ツー?にぃ?まさかセカンド??」

温和な表情の店員さんに、しょうがないので指差ししながら2機種をケースから出していただく。

「ディーツーとスリーエフですね。」

そうか、英語やねんな。あぶなかった、「でぃーに」とか「さんエフ」ゆうてまうとこやったわ。

「レンズは如何されますか?」

来たっ!ここは平然と

「あっ、じゃぁとりあえずそのエルマー5センチでお願い致します。」

目の前に鎮座している2台のバルナックライカとelmar5cmにプレッシャーをかけられているようだ。ほら、何してんの?ライカ触ってみたかったんでしょ?早く触ってみたら?まさか扱い方知らないんじゃないよね?

「どうぞ、お手に取られてみてください」

あぁ、もうだめだ。ここは正直に伝えるしかない、、、

「レンズはどう装着すれば良いのです?実はライカ触るの初めてなんです、、、」

 店員さんは温和な表情を決して崩さず、本当に丁寧に僕にバルナックライカの基本操作を教えてくれた。想像を絶するちっちゃなピント合わせのファインダー。それとは別に、でもやっぱりちっちゃなフレーミング用のファインダー、大体これほんまに50ミリなんか?あと、なぜフィルの先を細く切らねばならないかなどなど。

いや、思ってた以上に面倒くさくて大変だわ。とにかくファインダーがちっちゃすぎる。見えへん!!

でも、全然楽しい!一眼でマニュアルピント合わせするのとは全く別次元の楽しさだ。そしてシャッター音がいい、特にDⅡ、コトリ。大きさも絶妙、手で包み込む感じ。個人的にはⅢfよりDⅡの方がいいかなぁ。そして、最大の悩み所は意外なことにも色だった、、、

黒、カッコよすぎる!

店員さんに1935年と1942年製のカメラとレンズ、カメラはできれば黒がいいこと、DⅡの方が手に馴染んだことをお話しした。、

「1935だとDⅢかⅢaですね。黒も時々出てきますよ。1942はあまり見かけないなぁ。あとファインダーですが、皆さんこの外付けファインダーを結構利用されていますよ。これ本当に綺麗で見やすいですよ。」

そりゃそうだわ。1942年って、ドイツも日本も戦争中でしかも形勢が徐々に逆転していく頃だから、

カメラとかレンズとか作ってる場合じゃぁなかったのかも。

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この日は店員さんにお礼を言って何も買わずに、いや1点、現実をはるかに凌駕した世界が見えてしまった丸い外付けファインダーだけ包んでもらって店を出た。

とにかく黒のバルナック欲しい!!モードになっていた。標的は定まったのである。

 

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先に手に入れたのはレンズである。シリアル番号が正しければ、1942年製Sumittar 5cm。eBayで見つけました。レンズを触りもしないでネットで買うのは初めてでした。シリアル番号だって正しいものかわからないけど、これも何かの縁だといいように解釈して落札。そもそも戦前のレンズなんだからあまり期待はしていなかったのだがとても綺麗で、小振りなのにずっしり感あり。初めて目にする大陸絞り、最大絞値f12.5って、、、

 

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そして本体を見つけました。やはりeBayでドイツのカメラ屋さんが出品していた1935年製、黒のDⅢ+Summar 5cm。レンズ付きだったので予算オーバー、2回ぐらい諦めた。でも「ここで逃すと二度と出てこないかも、、、」といつものように都合の良い解釈が優勢になり、、、

 

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カッコいい、、、特にファインダー、沈胴スタイルのレンズにマッチしていると思う。

カメラの上部にはちっちゃな穴が開けられていて、シンクロ接点が取り付けられています。製造されて82年も経てば、そりゃいろいろあるだろうなぁ。因みにシンクロコードでCanonのスピードライトをつなげてシャッターを切ってみたところ、バシッと閃光が。機能しています。戦前のバルナックにわざわざX接点をつけちゃうとは、以前のオーナーさん、一体何を撮ってたんだろうか?

 

とりあえずアダプターつけてFujiのデジカメで撮ってみました。

    f:id:drake_w_chive:20170702210448j:plain      Summitar 開放

 f:id:drake_w_chive:20170702210457j:plain      Summitar f6.3 EVがずれてしまったかも

    f:id:drake_w_chive:20170702212830j:plain      Summar f2.2ぐらい    

    f:id:drake_w_chive:20170702212838j:plain      Summar f6.3 

 

今から四半世紀以上前のカメラとレンズが、普通に使えてしまう。そもそも電池いらないし。

 

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今回一番驚いたアイテム、 SBOOI

ファインダー越しに見る世界は、現実よりもクリアに見える、、、

ライカ、恐るべし

 

Gimbal Head

Really Right Stuffのジンバル雲台、PG-01です。

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 飛びものを、超望遠レンズで追いかけまわして撮影するような時に使用するものと思っていました。それならビデオ雲台の方が扱いやすいし、そもそも超望遠レンズなんて代物を所有していないので自分には縁がないな、とも思ってました、ちょっと前までは。

夜な夜なRRSのサイトをみては「いや俺には必要ない」と自分に言い聞かせていたのですが。同社サイトのユーザーレビューも「ノブが固すぎ!ダメでしょ!」とか「ミラーレスかコンデジ専用じゃん!これ。一眼使えねえし!」と散々な内容だったのですが。

物欲に根負けしてしまったようです。

 

PG-01 Pano Gimbal Head !

ジンバル雲台といってもサイズが小さく携帯性に優れていそうだ!

これだけでPanorama とかVertoramaとか簡単にできるに違いない!

ビデオ用の雲台としても使えるかも!

そもそも三脚とか雲台は一生ものだし! 

 

いやこれぐらいでやめておこう。

写真を生活の生業としているわけではない。故にコストパフォーマンスを気にする必要はない。素人の道楽やねんから、買えるうちに欲しい機材買うたらええやん。当面飲み食いは慎ましくせざるを得ないが、大人だからそれぐらい我慢できるやろう。大体今年に入ってからタバコ吸うてへんし。それだけで1年間で¥167,900も浮くやん!しかも昨今の金利水準考えてみいや。現在価値に引き直してもほぼ同額やで。いやマイナス金利やから、今使わな損やん、、、

文章にするととんでもなく稚拙で説得力の欠片もないロジックですわ。ともかく、既に手元にあるのだから購入に至る葛藤などはもはやどうでも良いことなのです。

 

70-200ぐらいまでなら一眼でもなんとか使えるよ、とはメーカーの弁。

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 うんうん、なかなかええんちゃうか。流石に1DX は論外と思われたのでEOS5で。

 

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 う〜ん、

パンは問題なさそうやけど、ティルトは急に動かすと”ガン!”とかなりそうな気もする、、、望遠でなければなんとかなるかなぁ、、、

 

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 あぁ、これはいいかも。シフトレンズの手持ちは厳しく三脚必須ですので。当面は一つしかないLプレートを使い回すほかないですね。買えば結構値が張るしかさばりますから。角張ったデザインだからカメラも四角い方がいいかなぁ、と。

 

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 ・・・・・

カッコいいとは思いますがこの組み合わせ、フィールドに持ち出すことはないだろうなぁ。

 

さて、肝心の使用感です。

レベリングベース、6角形の星型のようなノブの上にあるツマミで固定するのですが、小さすぎて使い辛い!カメラを取り付けた状態で、オマケのようなちっちゃな水準器を見ながら水平出し、至難の技です。(カメラをつける前に水平出しすることもできるのですが、カメラ装着後若干ぶれるんですよ、、、)

パンニングですが、スムーズに動かすにはかなりコツがいりそうです。ティルトはパン以上にスムーズな操作は困難です。動画利用はかなり厳しいようです。

そもそもこの雲台、発売以来「ノブが固くて回せない!」というクレームがかなりあったようで昨年の暮に代替パーツが送られてきました。ワッシャーのようなパーツを交換すると素手でもなんとか回せられるようになったかな、と。決して使いやすいとは思いませんがカメラを固定する機能は十分だと思います。70-200F2.8+一眼レフ(バッテリーグリップなし)であればピタッ!と止めることができます。

最大のポイントはRRSのプレート類が不自由なく使用できるということでしょうか。アルカスイス互換って、メーカー異なると結構シビアだと思います。そしてやはり軽い!所有している雲台の中では一番軽量なんです。バラせばコンパクトになります。携帯性はもう抜群です。この歳になると軽量であるという事は、何にも増して大事な事なのです。

さて、子供の剣道の試合の動画撮影が此奴のデビュー戦でした。Canon EOS M3 + EF24-70を乗っけて動画撮り。ギアとしてはサイコーにカッコいい!他の父兄の方々の三脚群の中でも抜群の存在感、メッチャ目立ちます!そして聞かれます、「すごいですねぇ、ところでこれは一体どのような効果があるのですか?」 何も答えられません、、、恥ずかしい、、、

 

うだうだ書いてしまいましたのでそろそろ〆を。

購入過程における判断

  • ビデオ雲台の方が使いやすいと体験してたにもかかわらず、ジンバル雲台に興味を抱いてしまった。
  • 所有する必要のない理由を明確に理解していたにもかかわらず、物欲と所有欲を制御をすることができず、手の内に入れる理由を探してしまった。
  • 結果、”所有する必要性がない”という当初の結論を”所有しても大きなデミリットはない”という都合の良い結論にすり替えてしまった。

有用性・必要性の有無

  • 小型軽量の雲台、しかもレベリング機能付で持ち運びの際もかさばらない、と非常に便利。またいい悪いは別にしてカッコよく目立つ。便利な小型雲台であり重宝する。
  • ジンバル雲台としての利用はまだ行っていない。今後どれくらいの頻度でパノラマの類の撮影を行うか不明であり、いずれにせよこのジンバル雲台がなければ困るという状況はまず発生しないであろう。

総括

  • 現在の私のレベルでは、残念ながら小型のジンバル雲台を所有する必要性はありません。
  • ただし小型軽量レベリング機能付き雲台としては重宝しています。
  • ということは比較対象となる機能の雲台との性能・価格差次第で、購入の正当性が立証されることに。USD335.00以内でレベリング機能がついた雲台、ありませんよねぇ。

この雲台でないとダメだ!というシチュエーション、探さねばなりません。ちゅうか、そんな状況があるのだろうか。GITZOの1型トラベラー+PG-01のみを担いで山へ、そんな状況なのだろうか。まずは体力を増強せねば、、、