NIKONOS-Ⅴ
Nikonos-V UW-Nikkor 20mm F2.8 / Ellaidhoo, Maldives
海、大好き
水浴びも出来る
ダイビングをやっていた1990年代に手にした。
当初はダイビング専用、その後は海やスキーなどの家族旅行に、今は雨の日のお散歩の連れに、と四半世紀以上の付き合いになっている。
ダイビングを始めた頃、水中カメラの選択肢は3つ。
(1)Nikonos RS:本当に欲しかった。当時はココム規制の対象品。このカメラにR-UW 13mm F2.8があれば、と何度思ったことか。さすがに衝動買いできる金額ではなく、まずはダイビングの経験値を上げてから再考しようと封印。
(2)一眼レフをハウジングに入れて持ち込む:ハウジングの値段半端なく高い。ストロボやらアームやら、合体ロボかっ?でもって万一水没したらカメラだけでなくレンズもパーになってしまう。この選択肢はないな、と。
(3)Nikonos Vもしくはモーターマリン。番外として”潜るんです”に”写ルンです”を入れて使う。:この段階でもう結論は出ている。後は色の問題。オレンジだろっ♪て買いに行ったが、実物を見るとモスグリーンの方が断然よかったのでそちらに。当時持ってたカメラがContaxとCanonだったので、遅まきながらのNikon機デビューとなりました。
で、本当に買ってよかった!
フジクロームMS100/1000とか400PRESTOとかで撮ってたんだなぁ、て少々驚き。
家族が増えてからは水中カメラから海水浴メインアウトドア専用フィルムカメラと進化。
アウトドア仕様のデジカメも数台使ってみたが最後に残るのはいつもNikonosだった。とにかく丈夫。さすがNikon、安心の品質。山はもちろん特に海。砂まみれになろうが、潮風でベタベタになろうが、全く気にする必要がない。丸洗いすれば良いのだから。
数年前だが、値崩れを起こしていた夢の組み合わせを手に入れた!
Nikonos RS & R-UW AF FISHEYE NIKKOR 13mm F2.8
ただ、時すでに遅し、、、この間のデジカメの進化は凄まじかった。
コンパクトデジカメを安くて高性能なハウンジングに入れて持ち込むだけで十分素敵な写真が撮れてしまう。
一方でNikonos RS、でかくて重い。13mmレンズつけると陸上で5kg近くか?
水中だといくらかマシだが、ブランクダイバーが扱うにはかなり厳しい。
結局中野のカメラ屋さんで買い取っていただきました。トホホ、、、
もう潜ることはないだろうなぁ
ここ最近は雨の中の散歩のお供に
レンズはW-Nikkor 35mm F2.5、水陸両用って、、、
ただピント合わせがなぁ、、、目測しかないんだよ、、、
年に一度、伊豆の海へ
来月である。休みが取れますように。
Birth year Leica 2
Leica M3 & Elmarit2.8/28
今は昔
もとめにけり、
色もくろめにけりや、
となむ語り伝えたるとや
DⅢ、カッコ良いしコンパクトで便利
毎日通勤カバンに入れて持ち歩いている。ピント合わせ、時々面倒だなぁと思うこともあるが、不満は全くない。
ひょんなことから、M3ってどうなんだろう?と思った。触ってみた。結構重たいねんなぁ。
ファインダー覗いてみた、、、
これ欲しい!
ちょっと待て。M4も触らせてもらった。
カッコいい、、、M3よりあか抜けてる。35ミリの枠も出るらしい。M5も持ってみた。
えっ?シャッターダイヤル、人差し指で楽勝やん、メッチャ操作しやすいんとちゃうか。でもって露出計、やっぱりあると便利だなぁ。
気がついたら買わなきゃモードになっていた。さすがに3つも買えない!ていうか、アホだろう。M3、M4、M5、どれが必要なのであろうか?どれもなくても困らない。
では持つべき理由はあるのか?
ある♪
2年ほど前に買った長尺フィルム、早く使い切るためにはもう1台カメラが必要やん。
(未だ中身を直接見たことはない。今気がついたのですが、AGFA製なんだな。)
「後塗り」というのですね。邪道かなぁとも思ったけど、生まれた年の黒が欲しかった。オリジナルはさすがに無理。転売するわけじゃぁないしそもそも自分で使うんだからまぁいいか、と東京大森にある修理・塗装のお店にシルバークロームのM3持ち込んで待つ事約4ヶ月半、忘れた頃に出来上がってきた。
レンズはそうだ、奥さんの生まれた年のにしよう!
きっとカメラとレンズを買ったことを喜んで受け入れてくれるに違いない!!
程なくebayで妻の生まれた年のブツを見つけた。ライカのレンズに躊躇は無用、という事にして落札してしまった。あぁぁ、、、
とあるブログ、私が勝手に敬愛してやまない方が書かれているのであるが、とても素敵な組み合せがアップされている。ブラックのM4に外付ファインダーがついていてレンズはElmarit28の1st。ただただ、カッコいい。コメントがまた、説得力がある。
「カッコいいカメラだから持ち出す。持ち出すから撮れる。」
ですよねぇ、本当にそう思います。
ずっしり感があるからか、手にした際に大きさを意識することはない。ピタッと吸い付くような感じでホールドできるのでコンパクトにさえ感じる。
サクッと構える、ピタッと止めて、スッと戻す。
流れるような所作。
この動作をテンポよくスムーズに行うことができるように、大きさ・重さ・形が決まったのでは、と感じた。デジカメの背面液晶が登場するまでの間、カメラで撮影するという行為の基本動作はこのM3から始まったのではないかとさえ思える。
ちなみにDⅢはコンパクトカメラの延長のような感覚ですかね、片手でチャッチャッチャッ、て扱える。
ファイダーが圧倒的に見やすいからピント合わせも楽だ。今までライカのこと、不条理に高いコレクターカメラだなんて勝手に決めつけていました、ごめんなさい。もっと早くから使い始めてればよかった。
逆に不満な点はなんだろうか。
ある意味ファインダーかな。わかっていた事とはいえ、28ミリをつけても50ミリの枠しか見えない、ちゅうか出っぱなし。
外付ファインダーはカッコもいいのだが、そもそも必要だろう実用的に。ただ外付けファインダーで写る範囲を確認するという動作にいまだ慣れない。
Elmarit 28 T-MAX100
明らかに一眼とはお作法が異なるなぁ、慣れが必要だなぁ、と感じております。いずれにせよ50mmのレンズが必要だとわかった、買わねば。
M3を使い始めて思いだした事。それは親指「巻き上げ」。
DⅢはつまみを「回す」。HasselbladもRolleiflexもハンドルを「回す」。Film EOSやContaxの一眼は「電池が勝手に巻き上げてくれる」。デジカメは、巻き上げるという発想がない。
最近滅多に持ち出さなくなったけど親父から譲ってもらったNikon Fと、ダイビングやってた頃に使っていたNikonosⅤも巻き上げだったな。もっと使わなきゃ。その為にはNikonのレンズも必要だな。
そしてM5、
やはり気になるのであった。
5cm=50mmレンズ
知らない間に5cm表記のレンズが増えている♪
いや、勝手に増えるわけはないんだが。
50mmはもう、EOS用のPlanar T*1.4/501本で十分!これ以上絶対買わない!
一眼レフばかり使っていた頃は、50ミリはEF50F1.2とPlanar が好きでした。
特にEF50F1.2L、開放だとピント面以外はとろけます!ただ私には少々扱いが難しかった、、、
悩んだ末、Planar T* 50 f1.4 ZEを手元に残して売却。ほぼ等価でDR Summicronが我が家にやって来ました!
Summicron / Summar / Summitar : F2
Summicron F2.8 / Summar & Summitar F3.2
Summicron F4 / Summar & Summitar F4.5
Summicron F5.6 / Summar & Summitar F6.3
Summicron F8 / Summar & Summitar F9
Summicron F11 / Summar & Summitar F12.5 / Summicron F16
こいう時、デジカメは便利だなぁ。
開放だとそれぞれ趣が全く異なりますね。
あとデジカメだと絞るとピント面、思っていた以上にパキっとするんですね。
カラーだとどうなるんだろうか。
今度、やってみよう。
L Mount Lens / L マウントレンズ
Summar 5 cm
Summitar 5 cm
Leica Ⅲを使うようになって、光のあたり方とか飛んでくる方向とかを今更ながら気にするようになった。適当に撮るとフレアやゴーストが派手に出現するからだ。
フレアもゴーストも嫌いじゃない。
ただ、SummarとSmmitarのそれは想像を超えていた。
いや、レンズコーティングの意味や光線の向き、加減の大切さを思い知らされた。
手元にある2本のLマウントレンズ、シリアルナンバーが正しければ戦前に製造されたもの。
人間でいえば84歳と76歳。ちなみにカメラは83歳。そりゃぁ、無傷なわけないだろう。もちろんコーディングはされていない。レンズの内部の細かなチリとか、レンズやカメラのボディの傷だとか、もう気にならない(笑)。
縁あって、僕の手元に今あるこの二つのレンズが、どのような歴史を背負ってきて、それで今だに現役である、ということが大事なんだろうなぁ。
Summar f2
Summitar f2
Summar f3.2
Summitar f3.2
そもそも製造されてから75年以上経っているレンズに対して、あーだこーだ言うのは野暮だろう(笑)
Summar 5 cm
Summitar 5 cm
日本の僕の手元に来るまで、どこで何を撮してきたのだろうか。きっと数々の修羅場もくぐり抜けてきたのだろうな、と思うと敬意を抱かざるを得ない。
Rolleiflex 3.5 T
なぜ今二眼?どうしてローライ?そもそも必要なの?
私にもよくわかりません、、、
Tessar 75mm F3.5のレンズが付いています。見た目も軽やかなグレーの貼革です。
Planar のF2.8だなどうせ買うなら、なんて勝手に思い込んでいたのですが。手に取ると予想以上に重い、、、しかも結構いいお値段で、もはやRolleiとは縁がないのかなぁと思っていた矢先、地元のカメラ屋さんの店頭にひっそりとご鎮座されてました。
”これ以上フィルムカメラ買ってどうする!”という自問自答を繰り返すこと約3ヶ月、「レンズ固定だから、買ってもレンズが増えることはない。問題なし!」という悟りの境地に至りました、、、
いやぁ、メッチャ楽しいのですが、持ち出すの ♪
威圧感は全くなし!存在感はぼちぼちあり。
で、何が便利かというと裏面の「シーン別 図入り露出用LV早見表(!)」これ、とってもわかりやすい。iphoneの露出計アプリ使う必要ない!
特に影の長さと濃さでマイナス幾つ、というのがわかりやすいかと。
私の基本形は、その昔富士フィルムの箱に記載されていた「晴れた日中、ISO100、F8で1/250=LV14」。いわゆる適正露出がわからなくなったときは一旦基本形に戻ってから「日陰だからマイナス1〜2、あっ今日は400入れてるからプラス2、でもってもう一絞りしたいから、、、」となってしまうのです。でもこれからは、ローライ持ち出してるときは素直に早見表見ればええやん。
ここまで書いといて、ふと今気がつきました。「この表、富士フィルム基準より1段オーバーなんちゃうかな??」
真ん中の晴れた日中ASA(古っ!)200で14、つまりF8で1/250、と記載されています。富士だとASA=ISO=200ならLV15、つまりF8で1/500。まぁリバーサル使うときに気をつければいいかな。
まずは無理やりテストと称して撮ってみました。
(Fuji ACROS@100、ミクロファイン4倍希釈で1時間程度の静止現像です。未現像フィルム、ちょっとため込んでたとはいえ紫陽花の季節だったんですね、、、)
ACROS F4 1/30
ACROS F5.6 1/15
ACROS F8 1/8
どうしてなかなか、いいんじゃぁないですか!
製造から半世紀経っているカメラとは思えないほどクリアーな感じです!
もっとゆるく柔らかくなるかなぁと思っていたのですがそこはTessar、ピントが合ったところはシャープですね。ピント面以外がテキトーになるあたりもかつて使っていたTessar 45/2.8に通じるような気がします。
Rollei CR200 をRolleiflex で使って見る
う〜ん、このフィルム難しいなぁ、イエロー強いし。
500C/Mと合わせ中判が2台になってしまいました。どうやって使いこなせば良いのやら、、、しかしキャラが異なりすぎますねこの2台。特にシャッター音、"シュボッ!” に対して”......”、いや何も聞こえないんですけど。
75mmという画角も、思った以上に広くて良いかもです。まさにお散歩カメラとして重宝しそう。ということで2台連れ出しました。いや重かった、、、
Tessar 3.5/75 f4 1/250 Acros
Planar 2.8/80 CF f4 1/250 Acros
前回と露出条件が若干異なりますが こちらも同じ場所で撮ってみました。
Planar 2.8/80 CF f8 1/15 Acros
いやいやいや、流石Planar、、、
Birth year Leica
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
紀貫之の土佐日記である。貫之先生は仮名で日記を書いてみたかった。いや、すでに書いていたのだが仮名で書いてるよ!となかなか言い出せなかったんだろうな。
私も今更、実はライカ使ってみたいのですが、とはなかなかいい出せませんから、、、
昭和10年製Leica Ⅲと昭和17年製Summitar 5cm f2
今まで敢えて見ないふりをしてきたのだ。手を出すにはそれなりの理由が必要であった。そうだ、両親の生まれた年のカメラとレンズで写真を撮ってあげなきゃ!健在なうちに!早く買わなきゃ!でもどうやって?
銀座の某店へ。意味もなく店内を軽く一周流してから、今まで素通りしていたライカのショーケースへ向かう。この日のためにネットと本で勉強してきた”バルナックライカ”が、思ったより少ない数だが陳列されていた。親切なことに製造年も値札に記載されている。目当ての1935年のⅢaは残念ながらなかったが、カッコええなぁと思った1934年製の黒のDⅡと、とても綺麗な1950年代製のⅢfを触らせてもらうことにした。恐る恐る店員さんを呼ぶ。それでもって気づく、
「ⅡとかⅢってなんて発音したらええんねん?ツー?にぃ?まさかセカンド??」
温和な表情の店員さんに、しょうがないので指差ししながら2機種をケースから出していただく。
「ディーツーとスリーエフですね。」
そうか、英語やねんな。あぶなかった、「でぃーに」とか「さんエフ」ゆうてまうとこやったわ。
「レンズは如何されますか?」
来たっ!ここは平然と
「あっ、じゃぁとりあえずそのエルマー5センチでお願い致します。」
目の前に鎮座している2台のバルナックライカとelmar5cmにプレッシャーをかけられているようだ。ほら、何してんの?ライカ触ってみたかったんでしょ?早く触ってみたら?まさか扱い方知らないんじゃないよね?
「どうぞ、お手に取られてみてください」
あぁ、もうだめだ。ここは正直に伝えるしかない、、、
「レンズはどう装着すれば良いのです?実はライカ触るの初めてなんです、、、」
店員さんは温和な表情を決して崩さず、本当に丁寧に僕にバルナックライカの基本操作を教えてくれた。想像を絶するちっちゃなピント合わせのファインダー。それとは別に、でもやっぱりちっちゃなフレーミング用のファインダー、大体これほんまに50ミリなんか?あと、なぜフィルの先を細く切らねばならないかなどなど。
いや、思ってた以上に面倒くさくて大変だわ。とにかくファインダーがちっちゃすぎる。見えへん!!
でも、全然楽しい!一眼でマニュアルピント合わせするのとは全く別次元の楽しさだ。そしてシャッター音がいい、特にDⅡ、コトリ。大きさも絶妙、手で包み込む感じ。個人的にはⅢfよりDⅡの方がいいかなぁ。そして、最大の悩み所は意外なことにも色だった、、、
黒、カッコよすぎる!
店員さんに1935年と1942年製のカメラとレンズ、カメラはできれば黒がいいこと、DⅡの方が手に馴染んだことをお話しした。、
「1935だとDⅢかⅢaですね。黒も時々出てきますよ。1942はあまり見かけないなぁ。あとファインダーですが、皆さんこの外付けファインダーを結構利用されていますよ。これ本当に綺麗で見やすいですよ。」
そりゃそうだわ。1942年って、ドイツも日本も戦争中でしかも形勢が徐々に逆転していく頃だから、
カメラとかレンズとか作ってる場合じゃぁなかったのかも。
この日は店員さんにお礼を言って何も買わずに、いや1点、現実をはるかに凌駕した世界が見えてしまった丸い外付けファインダーだけ包んでもらって店を出た。
とにかく黒のバルナック欲しい!!モードになっていた。標的は定まったのである。
先に手に入れたのはレンズである。シリアル番号が正しければ、1942年製Sumittar 5cm。eBayで見つけました。レンズを触りもしないでネットで買うのは初めてでした。シリアル番号だって正しいものかわからないけど、これも何かの縁だといいように解釈して落札。そもそも戦前のレンズなんだからあまり期待はしていなかったのだがとても綺麗で、小振りなのにずっしり感あり。初めて目にする大陸絞り、最大絞値f12.5って、、、
そして本体を見つけました。やはりeBayでドイツのカメラ屋さんが出品していた1935年製、黒のDⅢ+Summar 5cm。レンズ付きだったので予算オーバー、2回ぐらい諦めた。でも「ここで逃すと二度と出てこないかも、、、」といつものように都合の良い解釈が優勢になり、、、
カッコいい、、、特にファインダー、沈胴スタイルのレンズにマッチしていると思う。
カメラの上部にはちっちゃな穴が開けられていて、シンクロ接点が取り付けられています。製造されて82年も経てば、そりゃいろいろあるだろうなぁ。因みにシンクロコードでCanonのスピードライトをつなげてシャッターを切ってみたところ、バシッと閃光が。機能しています。戦前のバルナックにわざわざX接点をつけちゃうとは、以前のオーナーさん、一体何を撮ってたんだろうか?
とりあえずアダプターつけてFujiのデジカメで撮ってみました。
Summitar 開放
Summitar f6.3 EVがずれてしまったかも
Summar f2.2ぐらい
Summar f6.3
今から四半世紀以上前のカメラとレンズが、普通に使えてしまう。そもそも電池いらないし。
今回一番驚いたアイテム、 SBOOI
ファインダー越しに見る世界は、現実よりもクリアに見える、、、
ライカ、恐るべし